注目企業特集:エレクタ株式会社 アプリケーショントレーニングマネージャー 佐藤礼 様 インタビュー

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顧問 松本英嗣

医療業界専門エージェント、JCLコンサルティングの顧問。医療機器業界で営業、マーケティングを経験した後、JCLコンサルティングを2005年に設立し現在に至る。

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Interviewee:
エレクタ株式会社 アプリケーショントレーニングマネージャー
佐藤 礼 様

ご経歴:病院で放射線技師として画像診断、放射線治療に従事した後、2017年12月よりエレクタ株式会社に入社。アプリケーションスペシャリストとして2年間勤務し、2020年より現職。

 

「もっといろいろなことに挑戦したい」と病院からエレクタに転職

松本:佐藤様、本日はよろしくお願いします。まずは、佐藤様のこれまでのご経歴をお聞かせ頂けますでしょうか。

佐藤様:大学を卒業し、その後エレクタに入社するまで14年間放射線技師として病院に勤務していました。前職はグループ病院の本院に10年間勤め、最後の3年間はその本院で新しく立ち上がった放射線治療に従事していました。

メーカーでの業務に興味をもってエレクタに転職し、2年間アプリケーションスペシャリストとして勤務し、3年前に同部門のマネージャーに昇格し現在に至ります。

 

松本:エレクタ社に転職された際、病院ではなく医療機器メーカーを選ばれた理由を教えてください。

佐藤様:病院で放射線治療が立ち上がった際、私はそれまで同分野の経験がなかったため、いろいろな勉強会に参加しました。

それがきっかけで他の病院の多くの医学物理士さんとコネクションを作ることができ、一緒に研究をすることになり、最終的にはアメリカの米国医学物理学会で学会発表まで行いました。

これまで長くひとつの病院で働いていた私がこうやって世界を拡げていけるのだな、と実感していた時に、ある仲間から「メーカーで働くという道もあるんじゃないか」とアドバイスされたのが医療機器メーカーへの転職を考えたきっかけです。

自分自身でも、「もっといろいろなことに挑戦してみたい」と思っていた時期だったんですね。

 

松本:現在所属されているアプリケーショントレーニング部門とそこでの佐藤様の責務について教えてください。

佐藤様:アプリケーショントレーニング部門では、ソフトウェア、ハードウェアを含むエレクタのすべての製品についてのトレーニングをお客様に提供しています。

私のチームは主に治療計画装置を担当しているのですが、別にリニアックを担当するチームもあります。具体的には弊社の製品を新規導入して頂く、またバージョンアップして頂く病院様に訪問して、取り扱い説明をするという業務内容です。

エレクタ佐藤様インタビュー1

私はマネージャーで、4人の部下がいます。中にはフィリピンで勤務している社員もいます。フィリピンには当初アプリケーションスペシャリストがいなかったので、現地社員を1名配置し、私が日本からサポートをしています。

他部署への協力を考える姿勢が、マネージャーになれた大きな理由

松本:実際に病院ではなく企業に入社してみて、当初はどのように感じられましたか?

佐藤様:同じ放射線治療に関わる仕事なので、病院でも企業でも共通する部分は多いのではないかという感覚をもっていたのですが、実際は全く別物で新鮮でした。

まず、「そもそも企業というのはどのような仕組みで動いているのか」を知らないと働けないと思いました。例えばいろいろな組織であったり、意思決定の流れであったり、売上や利益の計上がどのように行われているかという事などです。

それにも関連することですが、とにかく私は他の部署のことを良く知りたくて、自分から積極的に働きかけて協力するように心がけていました。

「自分が手伝えることは何かないのか?」と探しながら働いているのは今でも同じで、その姿勢は私がマネージャーになれた大きな理由の一つかと思います。

 

松本:医療従事者として持っていた知識・経験や患者さんへの関わり方については如何でしょうか?
エレクタ佐藤様インタビュー2

佐藤様:医療従事者として病院の仕組みや内情を理解していたことは役立ちました。身に付けていた臨床的な知識も役に立つのですが、アップデートしないとある意味貯金を使い果たしてしまいます。

ですので常に勉強し、新しいものをどんどん取り入れていくことが企業では不可欠だと感じています。

患者さんとの関わり方ですが、私が転職をするときに一番悩んだのが患者さんと直接の接点がなくなる事でした。

しかし企業に入ってみて、結局私たちが提供するサポートというのは、その先の患者さんを見ているのと一緒なんだなという事を実感しています。

 

松本:マネージャーの役割として会社の方向性、ビジョンなどを部下に伝える事は非常に重要だと思うのですが、どういう形で行われていますか?

佐藤様:常にチームミーティングなどでエレクタのバリューを共有し、個々の目標設定にしてもそのバリューに基づいて考えてもらっています。

エレクタには「We work as one team」「We do what we say」「We keep thinking forward」の3つのバリューがあります。仕事に追われそうになった時「今これが必要なのか」とか「何のためにこれをするのか」ということを3つのバリューに当てはめて考える。これは私自身が行っていたことでもあり、チームの皆にも考えてもらっています。

 

松本:仕事において、佐藤様がやりがいや喜びを感じるのは、どういった時でしょうか?

佐藤様:私は今プレイングマネージャーに近いので、お客様のところに行くことも多いのですが、医師の先生方と対等に話ができることにすごくやりがいを感じます。
あとは自分の製品の知識を持って、先生に必要な情報をきちんと提供したことが評価されて、次にまた来てほしいと言っていただけたりするとすごく嬉しいですね。

エレクタの魅力の一つは、自分発信でグローバルに仕事を拡げていけること

松本:佐藤様が考えるエレクタ社の魅力とはなんでしょうか?

佐藤様:まず製品的な側面から言うと、エレクタは放射線治療において、患者さんの診察をするところから術後のフォローアップまで自社で完結できる製品ラインナップを取り揃えている、というところだと思います。

組織やカルチャーの側面から言うと、グローバルとの距離が近いということだと思います。自分発信で国外の人と繋がっていける、自分の仕事を国外へ拡げていける、これがエレクタの魅力だと思います。

 

松本:佐藤様の「自分発信で仕事を海外へ拡げていった」ご経験をお話頂けますか?

佐藤様:マネージャーになってから、何かわからない事があったり問題が起きたりしたときに、日本だけの知識では狭すぎるな、と感じていました。

そこで、情報を得ようと海外のアプリケーションマネージャーに自分から直接連絡を取るようになりました。そうすると、自分がコンタクトした方からいろいろな人を紹介してもらえて、様々なサポートをしてもらえるようになったんです。

エレクタ佐藤様インタビュー3

そうなると次は、海外に実際に行って彼ら、彼女らに直接会ってコミュニケーションを取りたいと思うようになりました。

ちょうどオーストラリアでユーザーミーティングがあり、今まで日本のアプリケーションチームから参加した人はいなかったのですが、マーケティング部門のサポートも得ながら直接現地の社員と話して交渉し、アプリケーションの仕事を手伝うという形で参加させて頂きました。

私の例のように、エレクタは自分が何かやりたいと思って頑張れば、なにかしらの道が開けると会社だと思っています。会社も人となりを見てくれて、しかるべきときにサポートをしてくれます。

 

松本:まさに自ら行動を起こして海外へ拡げていったということですね。ありがとうございます。今後のキャリアについて、佐藤ご自身はどのようにお考えでしょうか?

佐藤様:具体的な目標というよりは、何か会社の中心的なところに関わって、ずっと会社で必要とされる人間として存在していたいですね。
そのためには、会社にとって、社員にとって、お客様にとって何がプラスになるかを自ら考え、アピールし、実行していかないといけない。私自身、言われた事をやるより、自分がこうしたいと思ったことにまずは飛び込んでみて、少しずつ成果を積み上げていく事にやりがいを感じるタイプですので、そういうスタイルで仕事をしていきたいと思います。

大切なのは「やってみたい」「変わってみたい」という気持ち

松本:どういった方がエレクタ社にフィットすると思いますか?

佐藤様:私は40歳でエレクタに転職しました。普通は病院勤務から40歳でメーカーに転職しようとは思わないですよね。でも可能性を信じてまずは飛び込んでみる。まさにそういう人がフィットすると思いますし、エレクタにはそういう人を受け入れる土壌があると思います。

 

松本:最後に、エレクタ社にご興味をお持ちの方にメッセージをお願いします。

佐藤様:皆さんが現在お持ちの放射線治療についての知識量は、転職するかどうかの判断においてはあまり関係ないと思っています。

エレクタ佐藤様インタビュー4

実際に私のチームの中にも放射線技師ではない人や、放射線技師であったとしても放射線治療に関わっていなかった人もいます。

入社後にしっかりしたトレーニングがありますので、必要な知識はそこで吸収できます。

それよりも大切なのは、「何かをやってみたい」とか「今の自分から変わってみたい」という強い気持ちです。メーカーに挑戦するということに自分の中でハードルを設けずに、応募して頂いて面接でその気持ちを伝えて頂きたいと思います。

 

松本:本日はありがとうございました。

佐藤様:ありがとうございました。

 

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