Interviewee:
エレクタ株式会社 アプリケーションフィジックス
上原 奈々 様
ご経歴:病院及びクリニックにおいて、放射線技師として画像診断・放射線治療に従事し、医学物理士資格も取得。2022年エレクタ株式会社に入社し、アプリケーションフィジックス部門に所属。
画像診断・放射線治療を経験、医学物理士資格を取得してエレクタへ
上原様:大学を卒業し、引き続き大学院で学びながら大学病院の診断部門で診療放射線技師として勤務しました。
4年間の勤務を経て、都内のクリニックに転職し、そこでは放射線治療に2年間従事しました。その間医学物理士の資格を取得し、途中からは物理士としても勤務していました。その後、2022年にエレクタに入社しました。
上原様:アプリケーションフィジックス部門に勤務しています。
基本的にはお客様が新規に放射線治療を立ち上げる際に、リニアックのビームの状態を測定する支援を行っています。
測定支援と同時に、そのビームモデルを調整、確認することも業務として含まれています。その他にも機器やソフトウェアの機能についてのサポート、お問い合わせへの対応、製品資料の作成などがあります。
上原様:病院・クリニックで様々な病や状況を抱えた患者さんと接し、他職種の医療従事者とも関わったことで、現場ニーズの理解やそれらへの対応力を身に付けられたと思いました。
次のステップとして、企業で最新の機器を扱いながら、自分の学んだことを活かしていろいろな施設にサービスを提供したいと思ったのが企業を選択した理由です。
上原様:まずエレクタには物理の部門があり、自分の能力を活かせると思ったからです。
実際に測定に関する質問をいただくことが非常に多いのですが、エレクタではしっかり対応ができていると思いますし、多くの物理に関する質問に明確に答えられるというのは、物理部門を持つエレクタの強みだと思います。
臨床経験が豊富な人材がいて、お客さんに対し経験則で答えられるのも大きいかなと思います。
もう一つエレクタを選んだ理由は、病院勤務時からエレクタでは新規製品の導入が多いとお聞きしており、それに伴い物理部門でもトレーニングを受けたり、新機能を覚えたりと、常に勉強したりチャレンジしたりする機会が得られると思ったことですね。
多様なトレーニングを受講でき、専門性や多様性を高められる
上原様:入社して一番必要だと思ったのは、人に伝える力や傾聴力、質問力、ビジネスマナーですね。
もちろんそういったトレーニングはありましたし、今でもオンラインで講習が受けられるような体制になっています。
研修では、会社についても時間をかけて教えていただきました。
エレクタとはどういう会社か?というところから、営業、マーケティングなどさまざま部門の機能、我々が現場で得た顧客のニーズや情報をそれらの部門にどのように活かしてもらうか、という事の重要性も学びました。
製品トレーニングは、Web上で受講できます。座学に加え、海外にいるトレーナーにソフトウェアの使い方を説明したりもします。実際に使用して内容を習得すると、サーティフィケーションがもらえます。
企業においては、自社製品に限らずマーケットにある製品の知識を幅広く吸収することも重要です。これらは必然的に先輩にお聞きしたり、現場で覚えたりして吸収しました。
社外の物理士の勉強会等で知識を吸収することも行っていますね。
上原様:移行は非常にスムーズだったと思います。私の部署の上司がプリセプターをつけてくれたからです。
教官制度のような、近くで自分を見てくれる方をつける制度ですね。病院から企業に入った当初は、業務の考え方や業務体系が全く違ったのでギャップがあり、かなり戸惑ったのですが、仕事の状況を考慮してスケジュールを組んでいただいたり、進み具合を見て調整していただいたりしたので、とても助かっていました。
上原様:患者さんに良い治療を提供したいというのは、両方に共通していると思います。しかし、そこに到達するための手段が異なるかなと思います。
病院の医学物理士さんの場合は、おそらくその医療現場において限られた手段で一番良いものを提供することに専念する。一方で企業の物理士というのは、最先端の製品を含め、より良い治療を行うためのさまざまな方法や手段を模索するというスタンスですね。
家庭との両立を実現できる勤務体系や環境が整っている
上原様:非常に働きやすい環境があります。
子供が発熱した時など、早退したり休んだり、あるいは在宅勤務を選択したりしなければならない時があります。
フレックスタイム制度を利用することで、病児保育に預けるために仕事の開始時間をずらすという手段がとれますし、社内にいたとしても、在宅で勤務することを申告すれば、在宅勤務に切り替えることもできます。
出張についても考慮いただいていて、出張場所を日帰りできるところにして頂いたり、どうしても出張に行けない時は、チームの他のメンバーが代わりに行ってくれることもあります。
同じ部署の男性のご家族にもお子さんがいて、その方は育休を6ヶ月取っているのですが、そういった方を支えようという雰囲気があります。チームメンバーに何かあっても皆でサポートし合って解決できる環境があるのは本当に素晴らしいなと思っています。
上原様:私は入社してちょうど1年で、物理士としてもまだまだだと思っています。まずは早く独り立ち、つまりは「豊富な知識と経験から、はっきりと自分の意見を顧客に伝えられる」ようになりたいと思っています。
3年後には日本の各地に行って1人で測定支援や他のサポートが行えるように、5年後ぐらいには、日本の社員を教育するために海外の本社に行って新製品のトレーニングを受けて来られるような人材になりたいと思っています。
顧客の声をサービスに反映させ、質の高い医療の提供をサポート
上原様:エレクタは常に新製品や新機能の開発に対してチャレンジしている会社ですので、社員も会社と一緒に挑戦できる環境があります。それに伴ってトレーニングもたくさん受けることができるので、専門性、多様性の両側面から自身を高められるのが良いところだと感じています。
あとは、カスタマーボイスを柔軟に取り入れる点も魅力の1つです。
物理部門では、現場に行きお客様の声を直に聞く機会が頻繁にあります。実際にホームページに挙がっている資料の中にも、お客様から頂いた質問や要望をもとに作成したものが多くあり、それを見た他のご施設の方々に参考にして頂けます。
情報を発信する上で、お客様から直にいただいたニーズを満たすものを提供できるのは非常に意味があると感じています。
入社した時のワクワク感は今も続いています
上原様:「患者さんに貢献したい」、「社会に貢献したい」というポジティブな気持ちを持っている人がフィットすると思います。
エレクタには部署がいろいろありますが、会社の掲げているバリューの中に「We work as one team」という言葉があり、「会社全体が1つ」となっている印象を受けます。会議などでもそうですが、皆が会社をより良くしようという意識があるので、そういうポジティブな気持ちを持った人に入社して頂けるとその人にとっても、会社にとってもプラスになると思います。
上原様:私が一番お伝えしたいのは、自分はエレクタに入って本当に良かったということです。病院から企業へ転職するというのは、私の中ですごく勇気が必要でしたが、一方でワクワク感がすごくありました。そして「次はどんな製品が出るのだろうか」とか「どういう風に患者さんに、医療の現場の人に伝えようか」というワクワク感は入社してからもずっと続いています。
自分の想いを周りの人が受け入れくれて、後押ししてくれる会社でもあります。
私もこれまで「お客様に従来とは違った形でより分かりやすく製品を説明したい」、「自分のレベルアップのためにより難易度の高い仕事に挑戦したい」という想いを伝えたところ、理解しサポートして頂けました。
皆さんにも勇気を持ってチャレンジしてほしいなと思います。
上原様:ありがとうございました。
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