転職成功者インタビュー:Sさん(20代/男性) 手術室看護師から、第一希望の医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストへ転職成功

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シニアマネジャー 佐野貴久

医療業界専門エージェント、JCLコンサルティングのシニアマネジャー。ニューヨークの音楽大学へ留学したが中退後、バーテンダーを経て医療機器代理店に入社。その後、前職の外資系医療機器メーカーで営業、営業マネジャーを務める。

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JCL Consultingがサポートさせて頂き転職に成功された皆様に、転職活動の経験を語って頂く転職成功者インタビュー。

今回は、手術室看護師から、第一希望の医療機器メーカーのクリニカルスペシャリストへ転職成功されたSさんにお話を伺いました。

 

佐野:これまでのご経歴、業務内容を教えてください。

Sさん:大学病院において手術室と集中治療室で計6年間、看護師として従事してきました。

手術室では様々な診療科の器械出し業務や外回り業務を。集中治療室では、主にカテーテル治療後の心臓血管外科の患者様や、消化器外科の患者様の術後ケア、および内科的疾患の看護を行っておりました。

 

佐野:看護師になった経緯を教えて下さい。

Sさん:中学生の頃に東日本大震災において沿岸部で被災をし、その経験から医療に携わりたいと思うようになったのが、看護師を目指したきっかけです。

 

佐野:手術室看護師としての業務のやりがい、どういった点に喜びを感じていらっしゃったのか教えて下さい。

Sさん:手術を成功させるために様々な医療従事者がチームとして一つの目標に向かう中で、その一員として携われていることにやりがいを感じていました。

また身体の臓器を実際に目で見るのは手術室に勤務しないと難しいので、非常に勉強になりました。初めて心臓を見た時は、本当に筋肉が動いてる‥と感動したのを覚えています。

 

佐野:一方で不満な点、不安な点はありましたか?

Sさん:病院看護師の世界はどうしても病院内で業務が完結してしまい、閉鎖的な環境でありました。また夜勤なども多く、50代や60代になってもやっていけるのか不安がありました。

 

佐野:今回、転職を考えたきっかけや理由を教えて下さい。

Sさん:当時は、将来設計をいろいろと考えていた時期でもあり、そのなかで今とは違う世界を見たいという思いもありました。ただ、企業は自分なんかでは入れないだろうから、在宅看護や違う病院で挑戦してみようかなと考えていました。

そんなタイミングに手術室勤務時代に知り合ったメーカーの方から、「企業に挑戦してみれば?」とアドバイスして頂いたのがきっかけです。お話や相談だけでもできたらと思い、その方がJCL Consultingの松本さんと知り合いであったため、紹介して頂いた形になります。

 

佐野:次の転職先ではどういった事を大切にしたいと考えていらっしゃいましたか?

Sさん:なによりもやりがいを感じられる環境、そして経験が活かせる環境に身を置きたいと思っていました。私自身、看護師資格を持っている以上、転職しても医療に携われるような仕事に就きたいと思っていました。

 

佐野:当時、医療機器メーカーに対してどういったイメージをお持ちでしたか?

Sさん:私自身、社会人になってナース服とスクラブだけで過ごしてきたので、スーツを着たサラリーマンはかっこいいなと憧れていましたね。

営業については、もちろん数字の責任を持つ仕事だとは知っておりましたが、実際に関わってきたメーカーの方は手術に対する医師へのアドバイスなども行っていたので、製品を売るだけでなく解剖や手術知識が求められるのは知っておりました。

そういったメーカーの方と関わる中で、看護師免許を持っている方もいらっしゃり、「そういった道もあるのか」と知ってはいました。しかし、自分が企業で働く、働けるとは思っていませんでした。

 

佐野:なぜ自分は企業では働けないと思っていたのでしょうか?

Sさん:看護師から医療メーカーに転職するには、四大学卒で英語が堪能でないと内定は到底もらえないと思っていました。

自分自身、看護の短期大学卒業ですし、Webで“看護師から企業に転職”と検索しても、「ビジネスレベルの英語力が必須」と書かれている求人が多くあり、自分には程遠い世界だ‥と勝手に思っておりました。

 

佐野:転職活動を始められて、応募先をどのような基準で選択されましたか?

Sさん:看護師時代は整形外科のメーカーの方と手術室で関わることが多く、最初はイメージがつきやすい整形外科領域で探しほしいとJCLコンサルティングで担当して頂いた佐野さんに依頼をしました。

お話を進めていくにつれ、整形外科だけでなくICUの経験もあるので「循環器領域も挑戦してみては?」と打診されました。循環器領域は1番に興味がある分野であったため、整形外科と循環器領域をメインに志望させて頂きました。

提案されたクリニカルスペシャリストという仕事も、佐野さんに教えてもらうまでは存在を知りませんでしたが、「専門性があり、とてもやりがいがありそう」と強い興味を持ちました。

 

佐野:企業へ応募する際に、ご自身でどの様な企業研究を行いましたか?

Sさん:恐らく、看護師としてずっと働いてきた人間にとってあまり企業研究は馴染みが無いと思います。私自身もそうでしたので、佐野さんから「企業研究にあたってどういったことを調べないといけないか」から教えていただけたので、とても助かりました。

企業のHPで会社の概要や製品を調べ、その製品の競合他社はどこか、競合他社と比較してその会社の製品の強みは何か、を調べました。また、製品がどうやって使われているかをYouTube等で調べ実際の臨床で使用されているイメージを掴みました。

 

佐野:調べた結果、ご自身の心境の変化がありましたか?

Sさん:最初に求人を見た時は、 正直、看護師時代に携わっていない製品・手技であったためあまりイメージが湧きませんでした。

しかし、企業研究をしたことによりこんな製品、こんな手技があるのだと感心し、結果としてこの会社に入りたい!と強く思うようになり自然とその会社が第一志望になりました。

 

佐野:1次面接~最終面接までどういった点を一番意識して臨まれましたか?

Sさん:まず第一に、「元気に笑顔で、自信をもって回答する事」を大事にしました。志望動機や転職理由などの回答内容も大事だとは思いますが、やはり人物的な印象は非常に大事だと思いましたので。

また、事前に行った企業、製品、疾患領域を調べた内容をもとに、自身がどの様にこの治療に関わっていきたいか、これまでの経験を患者さんにどの様に還元出来るかを深く考えお答えする様にしました。

 

佐野:今回の転職においてJCLコンサルティングのサポートは如何でしたでしょうか。どういった点で有用性を感じて頂けましたか?

Sさん:私にとって最後の面接は6年前でした。また病院とは違い企業の面接なので、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対応など全てが分からない状況でした。

そういった中で、ビデオ通話などを通して繰り返しサポートをして頂いたり、転職期間中心が折れそうになった時は電話で相談に乗って頂いたりと、親身に関わっていただけたのは、転職活動においてとても支えになりました。

とても感謝しております。

 

佐野:内定が出た際の心境を教えて下さい。

Sさん:第一志望の企業だったので、心の底からうれしかったです!正直、転職活動は体力的にも精神的にも消耗するので、苦しい時もあったのですが、内定という2文字の言葉を聞いただけで全てが吹っ飛びました(笑)。

それくらい、自分も本気で取り組んでいたんだなと実感し、本当に行動を起こしてよかった。そう思いました。

 

佐野:振り返ってみてご自身が積み重ねてきた職務経験、仕事の実績の中で転職活動において何が重要であったでしょうか。

Sさん:私が応募した求人は、クリティカルケアでの臨床経験を応募要件や歓迎条件に入れていました。ですので手術室とICUの経験はまさに自分の転職活動において、大きな武器になりました。看護師1年目からの経験がまさか、このような形で自分自身のステップアップに繋がるとは思ってませんでした。

 

佐野:同じような環境にいて転職を検討している方にアドバイスをお願いいたします。

Sさん:看護師から企業に転職するのはハードルが高く、最初からあきらめている方はたくさんいると思います。私自身もそうでしたが、ささいなことがきっかけとなり、結果として企業に転職できましたが。しかし、そのきっかけがなければ今も看護師をしていると思います。

本当にこのままでいいのかな。新しいことをしたいな。と考えている方が転職を検討していると思うので、まずは相談だけでも、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか!

 

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