キャリアストーリー②(ディレクター片岡信寿)

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ディレクター 片岡信寿

ジェイシーエルコンサルティングのディレクター。医療機器業界経験は20年以上。最初に入社した医療機器代理店が倒産。外資系医療機器メーカーに入社し、営業から営業マネジャー、地域営業部長まで務める。

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ジェイシーエルコンサルティング ディレクター 片岡 信寿です。

「私のキャリアストーリー その②」として、2社目から3社目の経験を紹介させていただきます。

 

その② 『34歳、次のチャレンジへ』

 

代理店から転職した外資系医療機器メーカーで8年目。実績を積み上げてきたことで、本社部門や競合メーカーからお誘いを頂けるようになり、自分自身の市場価値を高めてこれた結果であるのかなと感じました。何となく、自分を採用し育ててくれた会社の競合へは行きたくなく、全く違う分野で再びチャレンジしても良いかな!と考えていたところ、以前の同僚や上司が在籍する企業よりオファーを頂き転職することを決意しました。

 

これまで関係を構築してきた診療科の医師や販売代理店の関係者などの人脈はほとんど関係のなくなる治療分野で、外資系企業の日本法人スタートアップ企業でした。

医療機器商社4年半、外資系医療機器メーカー8年での営業実績を活かすことができ、日本法人及び新規ビジネスの立ち上げに携われることに魅力を感じました。前職では、昇格、昇給、インセンティブ獲得などの結果、最終的には920万ほどの年収がありました。転職すれば、もちろん実績がないためインセンティブ分がマイナスになり実質年収は下がることになりましたが、更なるステップアップの可能性を信じていましたので大きな問題ではないと考えました。

 

『2008年9月 34歳でのチャレンジ』

製品の領域を変えてしまったため、34歳は年齢的にも少し遅めの出発ではありました。同期は全員20代の中、必死に1から勉強をし直し、新たな分野の知識を身に着けました。これまで全身の血管内治療の中で、頭部から四肢末梢までの治療を経験してきました。唯一、心臓の治療だけが未経験であり、その心臓を専門とするメーカーへの転職でした。

 

心臓の構造から、血管、電気の流れ、心電図を覚え、ペースメーカ、ICD、CRT-Dと機器のアルゴリズム、特徴を覚え、これまで関わりのなかった循環器内科医師とも関わっていくこととなりました。業界の認定資格CDR(Cardiac Device Representatives)を1年程で合格、社内最短での取得となりました。

 

すべてが新鮮で楽しく取り組むことができましたが、なかなか実績を作ることができず苦労しました。最初は先生にアポイントも取れず、面会もまともにできませんでした。当然市場での認知度が低く、市場形成をするにもブランディングから構築する必要があり、エリアにおけるブランディング戦略、販売戦略などすべて自分で考えました。新規施設のキードクターとの関係構築を図ることにも時間を要し、2年ほどまともに売り上げを作れず、ほんとうに苦労しました。。。

 

しかしまずは市場の大きい施設、影響力のある先生に使用いただけるよう努め、関係構築を図り、そこから徐々に売上を伸ばし、市場において認知されるようになりました。ブランド力を向上させる施策を次から次へと実行しつつ、局地戦で攻めの営業を積み重ねてきた結果であり、当然、市場で評価される良い製品があっての事でした。

 

売上を伸ばし、市場を作り、組織も構築しながら経験を積むことができました。営業からエリアの責任者、広域エリアの責任者とキャリア形成していきました。

一度下がった年収は、2年目で取り戻し、3年目以降は更に実績を伸ばすことで昇給、昇格、インセンティブ獲得を繰り返し、最終的には、2000万以上の年収まで実現させることができました。

 

特別な学歴もなく、英語もできず、内向的な性格の自分でしたが、運もありタイミング良く素晴らしい人たちに出会えたこと、尊敬し合える仲間と仕事ができたことが結果に繋がりました。どんな時も楽しく仕事をすることを意識した結果でもあると思います。

 

結局、どの会社で仕事をするかは大した問題ではなく、どんなメンバーと仕事をするか!自分がどうなりたいか!が大事なことと考えております。自分のアイデンティティと向き合い、挑戦し続けることが、望む仕事を手に入れるための最も確実な方法だということがよくわかりました。

 

アイデンティティとは「自他共に認める自分像」で、「自分はこういう人間だ」という自己イメージの中で、自身の誇りや自信を持てる自分像はなにかをはっきりさせることが大事であると考えています。

これまでの環境の中で形成された自分(過去の自分)を分析するよりも、「将来はこうありたい」という思いを大事にし、決断を下すことが大切なのではないでしょうか。

 

 

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